入園前から始まっていた私の心配ごと。発達障害の息子が幼稚園に通うまでの記録
わが家の長男は、幼稚園入園時は、診断されていませんでした。3歳児検診では様子見。発達障害は疑っていましたが、いわゆるグレーゾーン。入園前は不安でいっぱいでした。今回は、幼稚園入園までの気持ちの揺れや、実際に通い始めてからの出来事をまとめたいと思います。
「もし対応できなかったら?」退園の不安と市の相談窓口
息子が年少クラスに上がる前、何よりも私が心配していたのは「幼稚園で本当にやっていけるのか?」ということでした。多動傾向があり、気になる行動も多かったので、「周囲に迷惑をかけないか」「先生が対応できるのか」「最悪の場合、退園になるのでは…」と毎晩のように考えていました。グレーゾーンでは、加配も付きません。
不安が募り、市の発達相談窓口にも何度か足を運びました。相談員さんは丁寧に話を聞いてくれ、「まずはやってみましょう。必要があれば支援を考えていきましょう」と言ってくれました。その言葉に背中を押されるように、「とりあえず、まずは通わせてみよう」と決心することができました。新しい環境は発達障害診断済みや発達障害の疑いがあるお子さんをお持ちのママも心配ですよね。
偏食と給食の壁、食べられるものがないかも…
次に不安だったのは給食です。発達障害のグレーゾーンであった息子は強い偏食があり、食べられるものがかなり限られていました。ほぼ決まったメニューしか受けつけず、初めて見る食材や味には頑として口を開けてくれません。
幼稚園ではアレルギー対応はあるものの、偏食までは対応しきれないとのことで、私が弁当を用意するか、給食の中から少しでも食べられるものがあれば…というスタンスでした。「食べるものがなかったらどうしよう」「お腹すかせたまま帰ってきたら?」と心配しながらも、本人なりに一口ずつでもチャレンジしてくれる日があると、それだけで嬉しくて涙が出そうになりました。
幼稚園バス通園の不安と、最初の希望
わが家では、バス通園を選びました。しかし、これもまた一つのハードルでした。きちんと時間どおりに準備できるか、見知らぬ大人や子どもたちと一緒にバスに乗れるか、何かトラブルが起きないか…。
ところが、初日は拍子抜けするほどスムーズでした。息子はうれしそうにバスに乗り込み、笑顔で手を振ってくれたのです。「あれ?意外といけるかも」と少し安心したのを覚えています。
しかし、それも長くは続きませんでした。
突然の「行き渋り」。泣きながらバスに乗せる日々
入園から1ヶ月ほど経ったころ、突然「行きたくない」と言い始めました。朝になると泣いて嫌がり、玄関の前で立ち止まって動かなくなる日も。無理やり着替えさせて、泣きながらバスに乗せる毎日。親としても本当に心が折れそうでした。 帰りのバスでは疲れきった表情でぐったりと眠っていることが多く、「こんなに無理させているのかな…」と自問自答。息子の気持ちに寄り添いたいけど、休ませすぎてもリズムが崩れてしまう。このバランスをどうとるかが、本当に難しかったです。幼稚園今から行き渋りしてたら、将来どうなっちゃうの?このまま不登校?なんて心配していました。
先生との相談と「毎日通う」ことへのチャレンジ
園での様子を詳しく知るために、先生とも頻繁に連絡を取り合うようになりました。すると、先生から「園では比較的落ち着いて過ごせていますよ」「本人なりにがんばっている姿が見られます」と報告を受けることも。
「少しずつ慣れていくためには、毎日通ってリズムを作ることが大切です」と助言もあり、息子にも「ママはおうちで待ってるね」「がんばったら帰ってきたときギューしてあげるよ」と声をかけながら、毎朝一緒に乗り越える日々が始まりました。
最後に決断した「バス通園の中止」
しかし、何より大変だったのが「朝の切り替え」でした。決まった時間に家を出るというプレッシャー、バスの見える位置まで歩かせること、周囲に見られることのストレス…。
毎朝が戦いのようになり、「これは親子ともに限界かも」と感じるように。最終的には園とも相談し、バス通園を断念することにしました。代わりに私が送迎をすることで、気持ちに余裕を持てるようになり、息子も以前より落ち着いて登園できるようになりました。
おわりに:がんばりすぎず、その子のペースで
自閉症やADHDなど発達障害の特性がある子の幼稚園生活は、本当に一人ひとり違います。正解はなく、その子に合ったやり方を少しずつ見つけていくしかありません。
「毎日通うのが当たり前」「給食を食べるのが当然」といった“普通”にとらわれすぎず、息子のペースを信じてあげることが、何よりも大切だったと今では思います。
不安も迷いもたくさんありましたが、一歩ずつ前に進んできた日々。これからも親子で悩みながら、笑いながら、歩いていこうと思います。

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