療育探しは未知の世界。診断後に私たち親子が乗り越えたリアルな記録

息子が「自閉症スペクトラム」の診断を受けたのは、年中の夏ごろでした。
それまで感じていた“何か違うかも”という思いに、ひとつの名前がついた瞬間。
そこから「療育を探す」という、まったく未知の世界への第一歩が始まりました。

市に聞いてもわからない。療育情報は自分で集めるしかなかった

診断を受けたあと、「じゃあ次はどこに相談すればいいのか?」「療育ってどこにあるの?」と何もかもが手探り状態。市の相談窓口にも何度か足を運びましたが、返ってくるのは「施設の一覧」や「空き状況は直接聞いてください」といった、あくまで事務的な返答だけ。

どこがどういう特色があるか、実際にどんな療育をしているのか、という具体的な情報は教えてもらえませんでした。
結局、自分でひとつひとつホームページを見て、電話をして、空き状況を確認して…という地道な作業が始まりました。

ホームページではわからない、見学して感じるギャップ

療育施設のホームページには「個別支援」「発達に応じた対応」などの言葉が並んでいますが、実際にどんな雰囲気で、どんな先生がいるのかは、行ってみないとわかりません。

いくつか施設を見学しましたが、

  • 思っていたより静かすぎて、息子には合わなそう…
  • 先生の声かけが機械的で違和感
  • 保護者へのフィードバックがなさそう
  • 教室が狭く、ごちゃごちゃしている

など、「なんか違う…」と思うことも多く、気持ちが疲弊していきました。
それでも、「この子のために少しでも良い場所を見つけたい」という一心で、5件ほど足を運びました。見学していないと空きが出ても待ちができないなどの問題があったので、気になるところは見学しておいても損はないです。親だけの見学もOKでした。

行きたかった療育時間には通えず…まさかの“早退対応”

ようやく「ここなら息子に合いそう」と思える施設に出会いました。
でも、人気のある場所で、希望していた「幼稚園のあと(夕方)」の時間帯はすでにいっぱい。

それでもあきらめきれず、幼稚園を早退して週1回、通わせることにしました。
早退という決断には勇気がいりましたが、それでも「ここに通わせたい」という気持ちが勝っていました。

その後、3か月ほど経ってから希望していた時間帯に空きが出て、ようやく園終わりの時間で通えるようになりました。

療育に通ってよかったこと。親としての安心感も

療育に通い始めてから、劇的な変化があったかというと、正直それはわかりません。
でも、確かに感じたのは「親としての安心感」でした。

  • 息子のことを理解してくれる大人が増えた
  • 幼稚園での行き渋りが強いときも、別の居場所があると感じられた
  • 親も相談できる場所ができた

幼稚園だけだとどうしても“集団のルール”が優先されがちですが、療育ではその子に合った接し方や声かけをしてくれるため、「あ、わかってもらえてる」と思える瞬間が増えました。

「第二の居場所」として息子にとっても安心できる空間になり、私にとっても支えになっていました。

大変だったこと:放課後デイがない、自発のみの施設

ただ、すべてがうまくいったわけではありません。
通っていた療育施設は“自発管轄”のみのため、放課後等デイサービス(放デイ)には対応していませんでした。

つまり、放デイ探しはまた別ルートで探さないといけないという壁に直面。
療育探しでヘトヘトになったあとに、さらに別枠で施設を探す作業が待っているとは思いませんでした。

「療育」と「放デイ」は制度の枠が違うため、小学生になった時のことも考えて動く必要があります。これもまた、経験しないとわからないことでした。

幼稚園の早退…周囲の目と子どもの反応

もう一つ、気になったのが「幼稚園を早退すること」への周囲の目でした。
子どもたちは純粋なので、「なんで帰るの?」「どこ行くの?」と息子に聞いてきます。

でも、息子はまったく気にしておらず、

「○○行ってくるね〜!遊びにいくんだよ!」

と、明るく言いふらしていました。
その姿にホッとする一方で、周囲の誤解や偏見を防ぎたい気持ちもあり、私は複雑な気持ちで見守っていました。

療育探しがんばった先に、確かに見えた安心感

療育探しは本当に大変でした。
情報が少なく、制度もわかりにくく、親の手探りで進めていくしかありませんでした。

でも、あのときの私が必死で探した場所は、今でも息子にとって大切な居場所になっています。
大きな成長があったかはわからなくても、「この子のことを理解してくれる大人がいる」というだけで、親としては救われました。

これからも悩むことはたくさんあると思います。
でも、「一緒に探してくれる人がいる」「居場所が一つでもある」——それだけで、ぐっと前に進める気がするのです。

私が感じた療育選びのポイント

療育選びで大切なのは、子どもの特性に合った環境かどうかを見極めることです。療育といっても、個別療育、集団療育など対応も様々です。療育1回のレッスン時間も様々です。せっかく大切な時間を使うのだから、成長できる場所を選びたいですよね。実際に見学し、スタッフの対応や施設の雰囲気を確認しましょう。また、家庭との連携やフィードバックの有無も重要だと感じました。療育先が、たくさんあり、迷ってしまいますよね。焦らず、親子で安心できる「居場所」を選ぶことがポイントです。

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